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症例

症例3 四日市 ズキズキと痛む膝痛(変形性膝関節症)

2018年9月8日

 

患者   性 80代 四日市市在住

来院   2018年 7月

症状
4ヶ月ほど前に階段から転んだ時に膝をぶつけた。その時には痛みは何もでなかった。

先月頃から少しずつ膝が痛くなり、今月に入り痛みが増した。

最初に近所の整骨院に行ったが良くならず、 整形外科を受診して変形性膝関節症と診断された。 全5回のヒアルロン酸注射をするよう指示をされ、2回注射をしたが、痛みがどんどん酷くなっていった。

内科では痛み止めの薬と湿布をもらうが、痛みは治まらなかった。

左膝の内側がズキズキと痛く、座っての膝の曲げ伸ばしは、痛みはあるが少しなら何とか可能な状態。 立った状態で曲げると、30度以上は痛くて曲げられない。

ぴんと伸ばした状態でも、痛みが出る。 歩行では体重をかけると痛くて、まともに歩けないとのこと。

娘さんがホームページで検索して、来院された。

施術内容と経過
初来院時、足を引きずりながら娘さんに助けてもらいながら入ってこられた。

詳しくみていくと、膝の内側に熱感があり腫れもあった。膝の裏側も腫れと痛みがあり、 突っ張る感じあるとのこと。

また、以前靴ずれをおこして左足の指にタコができるほど痛くなった経緯があった。

<1診目>
膝は臀部や腰、背中との関連性が非常に深い。その関連性から最初に臀部のツボに鍼をした。

また膝の裏の突っ張りを取るため、動きに関係している腰に問題があると考え腰に鍼をした。

膝の内側が軽い炎症を起こして痛みや腫れがあったので、背中と手に鍼をした。

膝の内側の痛みや腫れ、熱感も少し減少したところで初回は終了した。

<2診目> 4日後
1診目の翌日から、少しずつ歩けるようになったとのこと。

腫れは少し減少して、熱感はなくなっていた。 前回同様の施術をして、太もものツボに鍼をした。

施術後には、膝の裏側の張りが大幅に減少して、内側の痛みも範囲が小さくなったところで終了とした。

<3診目>4日後
前回同様の施術に加えて、靴ずれの経緯から足首の動きが阻害されていると考え、 足首の動きに関係のある脛にも鍼をした。

<4診目~5診目>4日おき
普段の痛みは大幅に解消された。だが、歩くときに左の膝に重心がかかると、少し痛みと違和感が出る。

腫れや熱感は、ほぼなくなった。 同様の施術をして歩く動作をしてもらうと、膝を上げるときにぎこちない動きがみられた。

足全体を、上げやすくするために足の甲にも鍼をしたところ、以前より軽くなり歩きやすくなったとのこと。

<6診目>5日後
日常生活では、ほとんど気にならない程度まで回復した。

近所のお祭りにも参加できてとても喜んでみえた。

施術を今回で終了して、また痛みが出るようなら、連絡をしてもらうことで治療を終了とした。

使用した主なツボ
膝根L T9(1)L 内眼裏L 腰眼L 玉陽L 後谿L 殷門L 中腰L

まとめ
関節痛などは痛みが出る場所がはっきりしていても、そこだけに原因があるわけではない。

医療機関では患部のみにフォーカスされがちであるが、体全体をみていくと、症状の解消が可能である。

今回は、臀部と足首の動きがうまく連動せず、結果的に膝に痛みが出たと思われる。

回数ごとに少しずつ動きを整えることにより、痛みを気にすることがない生活を取り戻した。  

結果には個人差があります。効果効能を保証するものではありません。

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